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太陽光・蓄電池工事は電気工事か屋根工事か

太陽光パネルの屋根一体型と屋根置き型で異なる許可業種を解説。蓄電池を含む施工範囲と、発注前の確認点を整理します。

更新日
2026年7月12日
読了目安
9分
テーマ
太陽光発電・蓄電池・許可業種
屋根一体型と屋根置き型の太陽光パネル、蓄電池の施工範囲を比較するイメージ

屋根に載せる工事でも、屋根工事とは限らない

太陽光パネルは屋根に載るから、屋根工事だと思いがちです。

しかし国土交通省は、設置方法によって業種を分けています。

蓄電池が加われば、電気系統と設置場所の確認も必要です。

この記事では、業種の境界と発注前の判断軸を整理します。

屋根一体型と屋根置き型で、業種はどう変わるのか

国土交通省の区分は、設置場所だけでは決まりません。

パネルが屋根材として働くかどうかが判断軸です。

屋根一体型

太陽光パネル自体が屋根材の役割を持つ方式です。国土交通省は屋根工事に区分しています。

屋根置き型

既存屋根などへ架台とパネルを載せる方式です。国土交通省は電気工事に区分しています。

屋根置き型では、設置に伴う止水処理も電気工事に含まれます。

既存屋根の葺き替えは別の屋根工事です。

蓄電池は屋根工事ではなく、電気設備として考える

経済産業省は、蓄電池を電力貯蔵装置と位置付けています。

太陽光へ併設する場合も、電気系統の一部として扱います。

屋根にパネルがあることを理由に、蓄電池まで屋根工事にはしません。

  • 接続方式太陽光、PCS、分電盤、系統との接続を確認。
  • 設置場所浸水、直射日光、換気、保守スペースを確認。
  • 支持方法重量を支える床、基礎、架台の条件を確認。
  • 保安手続設備区分、出力、容量に応じた手続を確認。

大型設備では、基礎や重量物の配置を別業種が担う場面もあります。

電気工事だけでは完結しない場面

屋根を直してからパネルを載せる

劣化した屋根へそのまま設置すると、後の補修が難しくなります。

屋根の葺き替えと太陽光設備は、分けて計画するのが基本です。

地上へ設備を設置する

整地、基礎、フェンス、排水には土工や外構工事が関係します。

電気設備との施工境界は、見積書へ明記してください。

既存設備へ蓄電池を追加する

既存PCSとの適合、回路、保護装置、制御方式を調べます。

単体商品の交換ではなく、設備全体の設計確認が必要です。

見積もり前に確認すべき六つの項目

確認項目見る理由質問例
設置方式一体型と置き型で業種が変わるため。屋根材とパネルの関係はどうなるか。
屋根の状態設置後は補修しにくくなるため。劣化、雨漏り、下地をどう調査したか。
構造・荷重パネル、架台、風、積雪の力が加わるため。設計条件と固定方法は何か。
電気系統既存容量と保護方式を合わせるため。単線結線図と停電範囲を示せるか。
防水処理固定部が漏水経路になり得るため。貫通部の施工記録を残すか。
蓄電池接続方式と設置環境で計画が変わるため。容量、PCS、設置場所、保守方法は何か。

発電量だけでなく、建物と設備の条件を同時に比べます。

許可業種から候補を探す

設置方式と付帯工事を整理してから、候補を探します。

許可業種は施工品質を保証しません。

施工実績、資格者、設計根拠、保証と保守体制も確認します。

建設業許可の業種の見方も参照してください。

参考にした公式資料

個別設備の許可、届出、保安要件は所管行政へ確認してください。

よくある質問

屋根に載せる太陽光パネルは、すべて屋根工事ですか?

いいえ。国土交通省は、屋根一体型を屋根工事、一般的な屋根置き型の設置を電気工事と整理しています。屋根置き型では、設置に伴う止水処理も電気工事の範囲に含めています。

蓄電池の設置は屋根工事に含まれますか?

含めて考えません。蓄電池は電力を蓄える電気設備です。接続先、容量、PCS、保護装置、設置場所、基礎や防火条件を確認し、必要な専門工事を整理します。

電気工事の許可があれば施工品質も保証されますか?

保証されません。建設業許可は候補整理の材料です。屋根調査、構造検討、電気工事士の配置、施工記録、保証条件、保守体制を会社ごとに確認してください。