工事内容から探す

店舗・オフィス改修は何業種? 内装・電気・管工事の分け方

店舗・オフィス改修に関わる内装仕上、電気、管工事の境界を解説。複数業種が必要な場面と、見積もり前の確認点を整理します。

更新日
2026年7月12日
読了目安
9分
テーマ
店舗改修・オフィス改修・許可業種
店舗・オフィス改修で内装、電気、空調、給排水の施工範囲を確認するイメージ

内装会社へ頼めば、設備工事まで終わるのか

壁と床を替え、照明を動かし、空調と給排水も直す。

店舗・オフィス改修には、名前の異なる専門工事が同時に入ります。

窓口が一社でも、全工程を同じ業種で施工するわけではありません。

この記事では、工事ごとの業種と発注前の確認点を整理します。

最初に決めるのは会社名ではなく工事範囲

業者探しの前に、現状と完成後の使い方を整理します。

壁紙の張り替えと、厨房を新設する工事では体制が違います。

移転なら、原状回復と新しい拠点の工事を分けるのが基本です。

  • 内装間仕切り、天井、壁、床、造作家具の変更。
  • 電気照明、コンセント、分電盤、幹線、非常用設備の変更。
  • 空調・給排水空調機、ダクト、給水、排水、給湯、衛生設備の変更。
  • 通信・防災LAN、電話、放送、火災報知、避難設備の変更。

既存図面だけでなく、現地調査の結果も工事範囲へ反映します。

内装・電気・管工事は、どこで分かれるのか

国土交通省は、建設工事を29業種に区分しています。

店舗改修やオフィス改修という単独の許可業種はありません。

主な工事確認する許可業種具体例
内装仕上げ内装仕上工事天井、壁、間仕切り、床、家具、防音。
電気設備電気工事照明、配線、コンセント、分電盤。
空調・衛生設備管工事空調、ダクト、給排水、給湯、厨房設備。
ネットワーク電気通信工事LAN、電話、情報表示、放送設備。
自動ドア・建具建具工事サッシ、シャッター、自動ドア、木製建具。
総合的な改修建築一式工事複数専門工事を総合的に企画し、調整する工事。

工事名だけでなく、実際の施工内容から区分を確認します。

軽微な工事には許可不要となる範囲もあります。

ただし、許可の要否と施工者の適性は別の判断です。

一つの改修で複数業種が必要になる場面

飲食店を開く

客席の内装だけでなく、厨房の給排水と換気が必要です。

調理機器の電源容量やガス配管も先に確認します。

オフィスの座席を増やす

間仕切りを動かすと、照明や空調の位置も合わなくなります。

LAN配線と火災報知設備への影響も確認対象です。

営業中の区画を改修する

施工範囲に加えて、停電、断水、搬入、避難経路を調整します。

窓口会社には、専門業者を束ねる担当者が必要です。

見積もりを頼む前に、何をそろえるべきか

確認項目見積もりへ伝える内容比較時に見る点
物件条件用途、面積、階、管理規約、搬入時間。現場条件を工程へ反映しているか。
既存設備電気容量、空調方式、給排水位置、図面。現地調査の範囲が明確か。
営業条件休業日、夜間作業、停電・断水可能時間。仮設と復旧の手順があるか。
見積範囲設計、申請、施工、廃材処理、清掃。別途工事と除外項目が読めるか。
施工体制元請と各専門工事会社の役割。責任者と連絡経路が明確か。
既存建材建築年、改修履歴、石綿調査の有無。着工前調査を工程へ入れているか。

見積総額だけでなく、含む作業と含まない作業を比べます。

許可業種から候補を探す

最初は、工事の比重が大きい業種から候補を探します。

通信設備が多ければ、電気通信工事の許可も確認します。

許可業種は施工品質を保証しません。

用途が近い実績、現場管理、説明内容まで比べてください。

建設業許可の業種の見方も判断の補助になります。

参考にした公式資料

個別案件の許可、確認申請、消防手続は行政機関へ確認してください。

よくある質問

内装仕上工事の許可があれば、店舗改修を一括で頼めますか?

許可だけでは判断できません。間仕切りや床、壁、天井は内装仕上工事が中心ですが、照明や配線は電気工事、空調や給排水は管工事です。会社が自社施工する範囲と、協力会社へ任せる範囲を確認してください。

営業を続けながら改修できますか?

工区分けや夜間施工で営業を続けられる案件もあります。ただし、停電、断水、騒音、粉じん、避難経路への影響を整理し、利用者と作業員を分離できることが前提です。

許可業種が多い会社ほど改修に向いていますか?

一概には言えません。許可業種は候補を探す入口です。用途が近い改修実績、工程調整の担当者、設備工事の体制、見積もりの範囲をあわせて確認します。